函館市 旧イギリス領事館
「小さなおじさんのいる素敵な洋館」
函館に人気スポット元町にある『旧イギリス領事館』。
この元町地区に領事館が落成されたのが1863年ということだから、
その歴史は古い。
幾たびかの火災があり、現在の建物が落成されたのが1913年。
その後、1934年に領事館が閉鎖されるまで、
この地でユニオンジャックがかかげられていたという。
なんとも魅力的な窓枠。青好きにはたまらない。
建物はそれほど大きくはなく、
正直なところ、訪れる前まではそれほど期待していなかったのだけど、
実際足を踏み入れてみると、その静かで美しい佇まいにうっとり。すぐさま夢中になる。
イギリスの雰囲気を醸し出す庭園。
けっして広くはないが、18種45株のバラが植えられているという。
残念ながら、今回はほとんど咲いていなかったが、
初夏の頃は、それはそれは、美しいのだろう。
屋内にはいり、美しい階段を登って2階へ。
まずは開港ミュージアムを見学。
黒船でやってきたマシュー・ペリー氏。
よく見る肖像画よりハンサム。
彼は嘉永7年4月21日(1854年5月17日)、ポーハタン号で箱館にやって来て、
2週間余り滞在したという。
ちなみに、函館は昨年開港150周年をむかえた。
1階記念ホールにあった世界地図(鳥瞰図)。
ところで、館内のどの展示室も興味深いものだったけど、
私が一番気に入ったのが、小さなおじさん像がいた「領事執務室」。
この小柄なおじさんは、市民に愛されたリチャード・ユースデン領事とのこと。
部屋の窓から、こうやって函館の港を見守っていたのですね。
領事夫妻は、帰国後に暮らした住宅の扉に
ホッカイドウハウスと英字で表記し、
家具や装飾は日本品を使用していたとのこと。
なんだか嬉しい話。
こんな素敵な旧イギリス領事館でした。
ちなみに、1階にはカフェスペースがあり、
本場英国の紅茶やお菓子や、伝統のアフタヌーンティーを味わうことができます。
今回の旅ではパスしちゃったけど、次回はぜひと思っている。
スコーンが私を呼んでいる。
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by rpn-rierie
| 2010-10-03 19:20
| 函館