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Peaceful Days

写真の日

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Hasselblad 500C/M  / Planar T* CF80mmF2.8 / FUJI PRO400
2012年4月14日 AM9:40  京都市左京区出町柳駅近く

この春の旅を終えて早一月半。
撮ってきた写真たちたちの中で、自分が一番好きな一枚はどれだろ。
一枚、一枚、じっくり向き合ってみた。
そして選んだのが、この一枚。
意外と地味でしょ(笑)

絵を描くように写真を撮りたい。
ずっとそう思っていた。
なので、構図やら、色やら、けっこう気になった。
でも、この一枚は、色はパッとしないし、構図だってバランスが悪い。
おまけに青空の下でもないし。
それでも、やっぱりこの一枚が好きだと思う。

じゃあ、何故好きなのだろう。
それはきっと、この1枚を撮った時のことが思いだされるから。
大好きな鴨川(正しくは賀茂川と高野川か)
私が渡ることを諦めた飛び石をこのちびっ子が、
最後まで渡り切るところまで、
ハラハラドキドキしながら見届けたことを思い出すから。

ふと思った。
それが絵と写真の違いなのかもしれない。
写真が楽しいのは、それはまぎれもない真実の一こまであって、
その一瞬の記録には、呆れるほど、さまざまな思いがこもる。
(逆に、思いがこもらないと、どんなに上手く撮れても好きとはいえない。)
私が旅写真を好むのは、そんな理由もあるのかな。

といっても、いつもいつも旅なんかしていられないよね、一般市民は。
じゃあいったい、私は何を撮ったらいいの。
旅をせずに、何を撮りたいのだろう私。

正直、絶景写真撮影には今ひとつ興味がない。
ポートレートもしかり(友人の子供は撮りたいけど)。
マクロでの花撮影も(楽しかったけど)、ちょっと違うような気がする。
もちろん、これらのジャンルも、観るのは大好き。
でも、自分で積極的に撮りたいかというと、そうじゃない。

そんなことを、時々、まじめに考えてみたりする。
でも、いくら考えたって、答えなんて全然みつからない。
自分のことなのに、わからなくなってくる。
ただ、自分が好きな写真を撮りたいだけなのに。

そんなわけで、
とりあえず、いつも旅人になった気分でわが町を歩いてきた。
たぶん、これからもずっと、それは変わらない。
ただ、はっきりしているのは、無心で写真を撮る時間は、けっこう楽しい。

そんなことをあれこれ思う、
今日は写真の日。

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by rpn-rierie | 2012-06-01 22:14 | 京都